かつて炭鉱町として栄え、いまも昭和の風情残る大牟田を舞台に人生の壁にぶつかった大人たちが、未来へ歩き始める姿を描く感動作。
人生のほろ苦さを知る、すべての大人たちへ―

かつて炭鉱町として栄え、いまも昭和の風情残る大牟田を舞台に
人生の壁にぶつかった大人たちが、未来へ歩き始める姿を描く感動作。

夢だった洋菓子店を開店させようとした矢先、トラブルに直面して実現の危機にみまわれる女性、過去を隠して見知らぬ土地にやってきた青年、訳あって人知れず車上生活を送る初老の男性。それぞれ人生につまずき、下を向きつつあった大人たちが出会ったのは、病を抱えながらも前向きに生きるひとりの少女だった――。
一度は夢を諦めるも、新たな出会いをきっかけに再び焼き菓子作りに奮闘していくパティシエの五十嵐亜美を演じるのは、本作が映画初主演となる筧美和子。共演に福山翔大、林田麻里、陣内孝則と福岡出身の実力派俳優が揃う。
監督を務めたのは、『恋のしずく』『いのちスケッチ』など、地域やグルメ、人と人との繋がりを温かく紡ぐ作品に定評のある瀬木直貴。
かつて賑わいを見せていた“炭鉱町”の気配と、昭和の風情を残す大牟田を舞台に、他者との偶然の出会いと関わりから生まれていく絆と、それぞれに起きる前向きな変化を見つめる、心にじんわりと染み渡る感動作が誕生した。

Story

きっと、この場所からやりなおせる。

きっと、この場所からやりなおせる。

炭鉱文化の名残ある町、福岡県大牟田市。パティシエの亜美(筧美和子)は夢だった洋菓子店をオープンさせるためこの町にやってきた。しかし共同経営するはずだった友人に見放されひとり途方に暮れていた。ある日、下校途中の少女がケガをしたところに居合わせた亜美は、同じく偶然通りかかった青年・司(福山翔大)と初老の男性・静男(陣内孝則)とともに日菜子を病院に連れて行くことに。この偶然の出会いをきっかけに亜美は、お店の内装の手伝いを彼らに依頼することに。開店にむけて順調に進んでいると思われたが、司と静男には、誰にも話していない大牟田に来た“ある過去”があり…。

キャスト

筧美和子

筧美和子Miwako Kakei

1994年3月6日生まれ。東京都出身。2013年フジテレビ系「テラスハウス」に出演し注目を浴びる。14 年より5年間、ファッション誌「JJ」の専属モデルを務める。「犬猿」(18)での演技によって第43回報知映画賞助演女優賞にノミネート。俳優として映画・ドラマを中心に幅広く活躍中。

福山翔大

福山翔大Shodai Fukuyama

1994年11月17日生まれ。福岡県出身。映画「若き見知らぬ者たち」(2024年)、映画「ブレイブ-群青戦記-」(2021年)、映画「花束みたいな恋をした」(2021年)、映画「飛んで埼玉」(2019年)、映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」(2017年)などに出演。その他、ドラマや舞台に幅広く活躍中。

林田麻里

林田麻里Mari Hayashida

1978年12月29日生まれ。福岡県出身。映画「Page30」「いのちスケッチ」「ガチ星」「アキレスと亀」他80本以上の映画、60本以上のドラマ、50本以上の舞台に出演。2013年にはTRASHMASTERS公演「来訪者」「極東の地、西の果て」の演技によって紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。また、大牟田大使を務めるなど幅広く活躍中。

陣内孝則

陣内孝則Takanori Jinnai

1958年8月12日生まれ。福岡県出身。80年「ザ・ロッカーズ」でバンドデビュー。86年TVドラマ「愛しあってるかい!」などで注目される。映画「ちょうちん」で87年ブルーリボン賞・主演男優賞を受賞。88年「ちょうちん」89年「極道渡世の素敵な面々」「疵」で日本アカデミー賞・優秀主演男優賞を受賞する。以後テレビ、映画、舞台等で幅広く活躍。

監督プロフィール

瀬木直貴Naoki Segi

1963年生まれ。三重県出身。映画監督、TV番組やコマーシャルなどのディレクターとして活躍。映画作品は、オリジナル作品、オールロケ作品にこだわり、その全てのプロデューサーとしても関わっている。監督作品「ラーメン侍」(2011年)、「カラアゲ☆USA」(2014年)、「恋のしずく」(2018年)、「いのちスケッチ」(2019年)、「スパイスより愛を込めて。」(2023年)他。